シラカバの紹介
シラカバはカバノキ科カバノキ属に属し、シラカンバ、シラカバ、ガンピともいう。
分布は千島・樺太・朝鮮・中国・東シベリア、わが国では北海道・本州中部以北。
シラカンバ:樹皮は白色、ウダイカンバ:樹皮が灰白色か橙黄色、
ダケカンバ:樹皮は赤褐色か灰白褐色
北海道美唄市の道立林業試験
場の「カンバ類クローン」を示す
看板。その他、各種の標準樹木
の看板もある。

北緯43°17′11″
東経141°51′48″
上の看板は左写真中央の如く
クローンの樹木の南端に立って
いる。林業試験場は下の地図、
中央右端にあり、この林は試
験場の裏手、高速道路(道央自
動車道)の直下にある。林の
奥の建物は専修大学北海道
短期大学(廃校)。
2001年9月5日撮影

北緯43°17′11″
東経141°51′48″
20年後の同部です

2021年11月3日撮影

シラカバなどの標準樹木は
見当たりません

手前の土手(矢印の先)に
白い物が見えます
何でしょう
上の画面の看板の残骸でした

2021年11月3日撮影
美唄市の石狩平野には1960年
前後から防風林71kmに21万本
以上シラカバが植林されたが
、歩留まりが悪く、その20%約4
万本余りが残っている(赤い線が
シラカバ、黄色は別の樹木、緑は
国有林、青い円は美唄労災病
院から5kmごとに引いた線)。筆
者がすべての防風林を調べて作
成。地図の右端は夕張山地の西
端、そこを通る高速道路で2001年
9月6日、ヒグマが車にはねられ死
亡。熊の生息地の山地側の樹木
数調査は未定。なお、左端の宮島
沼に渡り鳥が5万羽飛来する。
花粉が飛散する4日前の
シラカバ(4月26日)。
美唄市と岩見沢市の境、峰樺通で
撮影.枝先は赤茶色.
沼貝神社から5km西.

北緯43°17′19″
東経141°46′46″
花粉が飛散しているシラカバ林
(4月28日)。
美唄市、豊葦.枝先黒緑色.
沼貝神社から2km西.
葉の良く茂ったシラカバ(8月21日)。

美唄市と岩見沢市の境、
峰樺通で撮影。
台風18号(2004年9月8日、風速38.7m)
により倒れたシラカバ(2004年9月12日
撮影)。葉も沢山ちぎれ落ち、雄花も多
数落下。同じ並びのエゾ松は多数倒れ
た。
美唄市と岩見沢市の境、峰樺通で撮影。
早朝、風の吹く前に花粉(葉の
上の黄色の粉)が下の葉の上に
落下していることが、観察される。
風が吹くと、飛散してしまう。
雄花に沢山見られる多数のクリ
ーム色の小さな顆粒状のものが
花粉袋。下の2枚の葉は開き
きっている。
5月5日(連休最終日)撮影
雄花と新芽。雄花を割ると小さな
花粉袋が4つ(上右)見える。葉は
まだ開いていない。
黒い机の上に置いた雄花を移動させると
元の場所(右上)に黄色い花粉が見える。
葉は全て伸びて開いている。雌花がそれ
ぞれの葉の付け根に認められる。
シラカバの花粉
特徴は三つの突起。大きさは直径
25μm程度。2001年5月美唄労災
病院屋上(地上16m)のプレパラート
に飛散してきて付着した花粉。
枝先に見える灰色の実は、すべて
成長した沢山の雌花。この季節には
出来ていなくてはならない翌年用の
雄花はまったくない。このように沢山
実ができると、翌年枯れてしまう
樹木がある。
いわゆる果実のなる樹木の表年、
裏年とは異なるが詳細不明。2000年
8月2日撮影。

2006年から2007年にかけて、多くの
樹木に認められ、雄花が付かない。
左:冬の雌花。写真の上は実から
種子が飛び散る。*は軸に残った。
→は飛散した残りで、*との間は
飛散済み。
約5mmの大きさ。
3月4日撮影
図左:種子

図右:3月3日に水栽培開始
18日目、双葉。濾紙上
初秋までに枯れる雄花
道立林業試験場の「カンバ類
クローン」を示す看板(最初と二枚目
の写真参照)の左のシラカバの先端。
右上隅と左上隅の雄花は枯れている。
右上隅は葉が無い。左上隅は葉が
枯れかけている。右上端から1/4の所の
V字形をした二本の雄花は正常。年間
二回雄花が減少するが、翌年の飛散量
と関係は不明。9月24日撮影。
1999年9月25日の台風18号(岩見沢測
候所:風速25m、現在廃止)により倒れた
シラカバ。高さ16.5m、根の直径2m。
根の深さは45cmと浅いので、地温の
影響を受けやすいと考えられる。
9月26日撮影。
同上の樹木の切り株。樹齢24年と推測
されるが、中心部の年輪は不明瞭のため、
何度数え直しても肉眼的には確定できない。
樹木側を改めて切り直し、新鮮な年輪を
出しても、年輪の数は確定できない。
樹皮の厚さは0.5cmなので、年に1cmづつ
太くなると
推測される。
もどる